業界のムーブメントが薄く薄くと進化していくなか、「サントス」をはじめガッシリとした厚みが、いまだに花形になっているのがカルティエ時計。19世紀からつづく宝飾ブランドが世に問うたフォルムである。これをデザインしたのは、4代目にあたるルイ・カルティエ。友人サントスが趣味としていた気球に乗るとき使うために開発した腕に巻く時計……これがサントスだった。銀色に輝くベゼルやベルト、竜頭にはめこまれたジュエリーがワンポイントになって粋な男の袖口を飾ってきたサントスは、いまもほとんど同じスタイルでカルティエの店頭を飾る。サントスと同じようなフォルムで15年後の1919年にルイがおくりだしたのが「タンクウオッチ」で、しっかりした造作のものだ。このデザインをするときカルティエがイメージしたのが、連合軍の戦車だった。それがそのまま、この作品の名として残ることになったが、もともと、第一次世界大戦でフランスを救ったアメリカ軍へのお礼としてデザインされたもので、アメリカ軍の1917型最新戦車を参考にしたところからついた名前である。
日本の伝統的なおしゃれといえば着物です。とはいっても、最近では着物を着るチャンスはそうはありません。私の母はお茶の世界に造詣が深く、数年前まである大学の女子部で表千家の講師をしていました。そのため私も幼い頃から自宅の茶室で稽古に励み、結果、着物を着る機会が多くありました。その影響か、私は着物が大好きで、お招ばれで料亭などへ行くときにはよく着物を着ます。この着物という日本伝統の美しい装いには、多くの女性たちにもっと接してほしいものだと思います。というのも、着物を着こなすには、精神的にもそれ相応の格調の高さが問われるからです。着物は日本でも最高の礼儀にかなった服装で、外国のソワレに代わるものでもあり、皇室の方々が晩餐会などでお召しになられるわけです。ですから、TPOを考えて着ることも大切です。
サフランイエロー、インディアンイエロー、クリームイエロー、レモンイエロー、ゴールド系、ブロンズ系、アイボリー、ミモザ、ハニーイエロー、オリーブ系、マスタード系、クロームイエローetc。セーターやシャツを探すより先に、黄色に何かがかけ合わされた「特定の黄色」(自分に似合う色)を見つけることである。赤味がかった黄色が似合う人でも、グリーンがかった黄色は似合わない人もいるのだ。雑誌には、コーディネイトの種類が、カラーページにいろいろ紹介されるが、あくまでも参考にすべきで、その上に、さらに自分の黄色い顔を載せたらどうなるかを考える。大切なことは、次の3点だ。(1)服に精通するに先立ち、自分に似合う特定の色を知る。(2)自分に似合った特定の色を、自分の(カジュアルな)服装の中心思想に据える。(3)配色に精通する。中心思想とは、何を身につけるべきか迷ったとき、その色さえあれば何とかなるといった類だ。衣類の種類は問わない。カジュアルなスタイルといっても、男のお洒落はそんなには、色は使われていないものなのだ